≫若いうちに結婚したほうが幸福度が高い?|アメリカの研究レポートから①
こちらの記事で、アメリカの晩婚化についてのレポート「knot yet 」の研究データをもとに、結婚は早いうちにしたほうが良いのではないか、という考え方をご紹介しました。
ですが、実は同じレポートで「人生のことを考えると晩婚のほうが望ましい」という考えも紹介されています。
今日本で婚活をしている人は30代以上の人も多いと思いますが、その方たちにとってはこちらの考え方のほうが共感できるかもしれません。
ここではその内容について見ていきたいと思います。
晩婚を望んでいるのは誰か?
2012年の研究によると、アメリカの大学生の女性が「結婚にちょうどいい年齡」と考えているのは「25歳」なのに対し、彼らの両親たちは「25歳はちょっと早い」と感じているといいます。
この研究の責任者であるブライアン・ウィロビー教授は、サイエンスタイム誌にこう語っています。
これまで晩婚化にたいしてもっていたイメージは、本人たちが結婚を遅らせたいのにたいし両親が結婚を急かしている、というイメージでしたが、実際はその逆でした。
彼らの両親のほうが、「結婚はもうちょっと遅いほうがいい」という思いをもっています。
そしてその事実を知ったとき、わたしたちは主に父親が娘にたいして結婚を遅らせることを望んでいると考えていたのですが、これも実際には違っていて母親のほうが娘の結婚に慎重になっていて、遅めの結婚を望んでいたのです。
このように、両親、とくにお母さんが娘の早めの結婚に慎重になっているんですね。
両親が晩婚を望む理由
両親が娘に晩婚を望む理由は何かというと、「まずしっかりとした教育を受けて欲しい」からだといいます。
これには職業的な教育という意味合いもあります。
つまり、まず独立できるだけの経済力をつけてから、家庭をつくることを考えて欲しいということなんですね。
日本でも当てはまることだと思いますが、若いうちに結婚して、その後離婚などになった場合、そこからひとりで生活していくのはかなり大変です。子連れだったりするとなおさらですよね。
そんなことにならないよう、「結婚する前にまず一人で生活をつくっていけるだけの職業的な力を身につけておいてほしい」というのが早婚を心配する両親の考え方なんですね。
実際の婚活現場でも・・
実際に婚活をしていても、プロフィール欄に「仕事が楽しくて没頭していたら、気がついたらこんな年になっていました」といった自己紹介文を書いている方はよくみかけます。
これは両親ではなく本人が望んだことだと思いますが、結婚よりも「仕事を楽しむ」「経済力をつける」ことを優先した結果の人生設計をとっているということなので、それはそれでアリだと思います。
男女で異なる晩婚の意味合い
ここまで見てきたのは主に女性に当てはまるケースでした。
「家庭に入る前に生活力も身につけるため、結婚は遅らせるべき」というのは納得できる考え方です。
実際、このレポート「knot yet」でも指摘されていますが、1980年代以降アメリカで起こっている晩婚化は、大卒女性の経済力の高まりともリンクしているといいます。
ですが「knot yet 」によると、男性の場合は少々話が違ってくるそうです。
しかしながら男性にとっては話は異なってきます。
晩婚の男性は稼ぎが少ないことが多いのです。
さらに24歳から29歳までの結婚した男性は、飲み過ぎやウツに苦しんだり、人生に不満を抱くことが少ないということもわかっています。
「だから晩婚を望んでいる彼らの両親は考えを改めてもいい」とレポートは続けます。
こちらの記事でご紹介した「若いうちに結婚したほうが幸福度は高い」ということをあわせて考えると、家庭に入らず仕事を続ける可能性より高い男性にとってみれば、早めに結婚をしたほうが幸福度の高い人生をおくれるのかもしれません。
悔いのない結婚生活にするために
以上、2回にわたってアメリカのバージニア大学の晩婚化レポート「knot yet 」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
アメリカと日本という違いはあるとはいえ、参考にできる点も多々あると感じました。
いつ結婚するか?というのは人生のなかでも大きな選択です。
自分自身が悔いのない結婚をして悔いのない結婚生活を送るため、ベストの選択ができるように願いたいですね。
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