「年の差が10歳ある結婚は、離婚率が4割増し!」
こんなデータがあるのを知っていますか?
こういうデータをみると、
「やっぱり年の差婚はうまくいかないのかな・・」と不安を感じる人もいるかもしれませんね。
でも必ずしも「年の差婚がうまくいかない」とはいいきれないようです。
今回は年の差婚で幸せになる秘訣についてみていってみましょう。
「年の差10歳婚で離婚率4割増し」というデータ
アメリカのエモリー大学の3000名を対象にした調査によると、「年の差婚」と「離婚率」の関係について、次のような興味深いデータがでています。
(The bigger the age gap, the shorter the marriage / NEWYORK POST)
- もっとも離婚率が少ないのは「同い年」婚
- 年の差「5歳」婚で、離婚率が18%上昇
- 年の差「10歳」婚で、離婚率が39%上昇
- 年の差「20歳」婚で、離婚率が95%上昇
カップルの年齢が10歳違うと「4割増」、20歳違うと「ほぼ2倍」の離婚率になるというわけですね。
もしあなたが今、年齢差のある彼氏(彼女)と付き合っていて結婚も考えているのだとしたら、
「やっぱり年の差婚はうまくいかない可能性が高いのかな・・」
と不安にさせるデータだと思います。
日本人を対象にした調査では?
このデータはアメリカの人を対象にしていたものでしたが、一方で日本人を対象にした別の調査があります。
2015年に株式会社オールアバウトと株式会社シーマ(ブライダルジュエリー事業)が合同でおこなった調査についてみてみましょう。
(「年齢差による夫婦関係に関する意識調査」を発表 / オールアバウト)
この調査では、20代〜40代の既婚女性のうち、
- 配偶者が同い年の人
- 配偶者が10歳以上年上の人
それぞれ440名を対象に、夫婦関係の良好度について調査をおこないました。
その結果は、なかなか興味深いものになっています。
「関係の良好度」は年の差婚と同い年婚に違いはない
まず「2人の関係の良好度」について聞いたところ、
「とても良好・まあまあ良好の合計」:
- 同い年婚:83.9%
- 年の差婚:80.5%
と、それほどの差はつきませんでした。
2人の関係の良好度は、年の差にそれほど大きな影響を受けないという結果になっています。
夫婦の会話時間は、むしろ「年の差婚」のほうが長い
そして「平日・休日の夫婦の会話時間」については、
【平日の会話時間が30分以下】
- 同い年婚:32.8%
- 年の差婚:17.9%
【休日の会話時間が30分以下】
- 同い年婚:21.3%
- 年の差婚:13.7%
このように、「同い年婚のほうが会話時間が短い」という結果がでているんですね。
アメリカの研究による離婚率を気にする必要はない?
この結果をまとめると、
- 同い年婚も年の差婚も「関係の良好度」に大きな違いはない
- むしろ年の差婚のほうが「会話時間は長い」傾向にある
ということがいえます。
アメリカの研究では、
「年の差婚→離婚しやすい」
という圧倒的な調査結果がでていましたが、もしかすると日本では事情が違うのかもしれません。
他の国の調査結果を自分のケースに当てはめて、ムダに不安になる必要はないのかもしれませんね。
年の差婚の関係を良好に保つ秘訣
先ほどのオールアバウトの調査では、もうひとつ面白いデータがでていました。
「パートナーの悪い点」について聞いてみたところ、
「経済力がない」を上げた人の割合が
- 同い年婚:22.1%
- 年の差婚:30.3%
と、「年の差婚」のほうが大きく上回っていたんですね。
普通に考えると年齢の高い旦那さんのほうが年収そのものは多いはずです。
それにも関わらずこういう結果になっているということは、
「年がいってるからもっと稼いでいいはずなのに、思ったより収入が少ない」
という、
「期待が大きすぎる」
のが原因だと考えられます。
「相手の年収」ではなく、その人そのものを見れるか
結婚においては相手の年収は大きな決め手のひとつになるのは間違いありません。
でも単に年齢が高いからといって収入が多いともいえない世の中になってきています。
年の差婚をうまくいかせるためには、「経済力について現実以上の大きな期待を寄せすぎない」ことは、秘訣のひとつといえるのではないでしょうか?
まとめ
今回は「年の差婚はうまくいくのか?いかないのか?」についてのいくつかのデータをご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
若い人の収入が伸びづらくなっている昨今、年の差婚はこれからも増えていくのかもしれません。
でも、相手の収入だけにとらわれるのではなく、ひとりの人間として尊敬できるかどうか、関係を良好に保てるかどうか、という視点も忘れずに相手と向き合っていきたいですね。