「実家に住んでいる人は結婚しにくい」と聞いて、周りの人や自分に思い当たるところがある人は多いのではないでしょうか?
実際、親と同居している人は一人暮らしをしている人に比べ結婚しにくいというデータもでています。
今回は「もしあなたが結婚したいのなら、実家を出ることでその可能性は高まる」という話についてご紹介します。
「親と同居している独身者」は増え続けている
「パラサイトシングル」とも呼ばれる、「親と同居している独身者」の数は年々増え続けていて、とくに30代〜40代での伸びが大きく、10年で2倍近くに増えてきています。
1999年に出版された「パラサイトシングルの時代」という本からこの呼び名が広まりましたが、ネガティブなイメージがあるということから
「LITS:LIving Together Single」(いっしょに暮らす独身者)
というポジティブな呼び方をされたりもします。
LITSという生き方のメリットとして
・親に何かあったときも安心
・趣味や好きなことにお金をかける余裕が生まれる
といったものがあり、「今の時代に合った生き方」と言われることもありますが、「結婚する」ということについてはマイナスの面が大きいようです。
親と同居していると結婚しにくいというデータ
「結婚しない人の増加」と「親と同居する未婚者(LITS)の増加」はリンクしていますが、どちらが原因かというと「タマゴが先か、ニワトリが先か」と同じような話でどちらともいえません。
ただひとつはっきりしているのは「家を出たほうが結婚しやすい」という事実です。
このグラフは「付き合っている人がいる・いない」のデータですが、親と同居しているかどうかによって「10ポイント以上」もの差がついています。
また同じ調査では「女性と付き合うきっかけが自分からの告白」は約8ポイント、「結婚への行動を起こしたことがある」では約5ポイント、それぞれ「同居していない人」のほうが高いという結果になっています。
つまり「親と同居していない人」のほうが「同居している人」より異性に積極的で、結婚へも近い位置にいるという傾向があるんですね。
結婚したいなら家を出たほうがいい3つの理由
親元にいれば経済的にもラクだし、趣味や遊びにもお金を使えるし、親も喜ぶし、ということでなかなか居心地のいい状態から抜け出すのは難しいかもしれません。
でももしあなたが本当に結婚したいという気持ちがあるなら、まずは家を出ることがその第一歩になると思います。
その理由は主に3つあります。
1.寂しさを味わえる
親といっしょに暮らしていれば、寂しくはないと思います。
でも親は自分より先にいなくなってしまう可能性が高い人達です。そうなったときに初めて一人のさびしさを感じても、もう遅いかもしれません。
今のうちに一人で暮らし、一人で暮らすことのさびしさを体験することで「自分の家族をもとう」という気持ちに火をつけることができるかもしれません。
2.生活力をつけられる
育児や家事に積極的に取り組む「イクメン」が、結婚相手として高く評価され始めているように、男性は経済力よりも家事・育児などの生活面での力が結婚相手として求められる傾向が高まっています。
女性についても、親元にいる間はやる必要のなかった料理・洗濯をする必要もでてきますし、お金の使い方もより賢くなれるので、自分の家族をつくって支えていくための力と自信をつけることができます。
3.自由度が高いので恋愛が発展しやすい
ひとり暮らしをしていれば、自付き合っている時もお互いの家に行きやすいなど自由度が高いので、交際の進展も早まりやすいというメリットがあります。
実際、婚活サイトで知り合って早々に結婚が決まったカップルへのインタビューで「スピード婚の秘訣は?」という質問にたいし、
「互いに一人暮らしなのがよかった。
どちらかが同居だと、もっと時間がかかったと思います」
と答えていたケースがありました。
ひとり暮らしは恋愛の進展を早めるための大きな要素になります。
まとめ。
以上、結婚するためには家を出たほうがいいというお話でした。いかがでしたでしょうか?
たしかに今の社会状況のなかで家を出るのは、経済的な面からもなかなかしんどいかもしれません。でも、家を出たほうが結婚につながる可能性が高まるのは事実です。
結婚がすべてではありませんが、もし今のあなたにとって結婚の優先順位がいちばん高いのであれば、今までの生活のあり方を根本から見直し、一人暮らしを始めてみることを検討されるといいかもしれません。