結婚相手に求める条件
「結婚相手に求める条件についての調査」(2013年アニヴェルセル総研)によると、結婚前の男女それぞれが結婚相手に求める条件の上位5位は次のようなものとなっています。
男性が結婚相手の女性に求める条件トップ5
- 性格が合うこと 66.8%
- 思いやりを感じること 59.6%
- 癒やされること 51.4%
- 家事をこなす能力があること 38.8%
- 自分の仕事を理解してくれること 37.6%
女性が結婚相手の男性に求める条件トップ5
- 性格が合うこと 83.4%
- 思いやりを感じること 80.4%
- 収入が安定していること 64.8%
- 癒やされること 56.6%
- 食事の好みが合うこと 52.5%
「性格が合うこと」が男女ともに第一位に来ていますが、「生活」を維持していくために必要な「家事をこなす能力」「安定した収入」なども上位にきています。
しかし「生活を維持する」ことにはあまり関係なく、ここにはないひとつの条件が、結婚生活の幸福度を高めるために重要だということを主張している研究があります。
「結婚後の幸福度を高める要因」についてのデンバー大学の研究
デンバー大学の結婚・家族研究センターによる研究によると、結婚後の関係の幸福度を高めるためには
「二人でいっしょに楽しめるなんらかの活動があること」
が重要なファクターになるとされています。
以下、この研究内容について書いている「USA TODAY」の記事をご紹介します。
>>Married couples who play together stay together(USA TODAY)
ほとんどのカップルは「二人いっしょに楽しめること」があったほうがより幸せを感じられるということを知っています。
でのその「楽しみ」はしばしば、経済的な必要に迫られての長時間労働や仕事の掛け持ちによって失われてしまいがちです。
デンバー大学の研究によると、経済的な問題などのストレスを感じずに「ただ一緒にいることを楽しむこと」には、たんなる楽しみ以上の価値があることが示唆されています。
「二人のパートナーシップやいっしょに楽しんで関係を育むことにエネルギーを投資すればするほど、関係は幸せなものになっていきます」とデンバー大学結婚・家族研究センター共同ディレクターのハワード・マークマンはいいます。
「『楽しむこと』と『結婚生活の幸福度』との相関性は高く、とても重要なものです。」
(中略)
この研究では2000年に「人格と社会心理学ジャーナル」誌に掲載されたニューヨーク州立大学の心理学者アーサー・アロンらによる調査結果にも言及しています。
それによると「新しくて興奮するような体験を二人で分かち合うことが、よりよいパートナーシップの構築につながっている」とされています。
いっぽうで、TVやインターネットといった「個人的なレジャー」はそのようなポジティブなパートナーシップの構築に貢献しません。
このことには他の人間関係の専門家たちも同意しています。
メジャーリーグのチームがある都市は離婚率が低い?
マークマンによる1990年代の研究によると、
「メジャーリーグのチームがある都市」の離婚率は「メジャーリーグのチームがない都市」に比べて離婚率が28%も低い
という結果がでています。
マークマンは「野球を見ることが結婚生活を維持するのに不可欠だ」とはいっていませんが、何らかの「楽しみ」を夫婦に提供してくれるのは間違いないとしています。
「共通の楽しみ」が二人の関係の潤滑油となる
サンディエゴ在住のゴードン夫妻(夫63歳、妻62歳)は熱心な野球ファンで、好きなチームの春季キャンプさえ観にいくほどです。
「二人の雰囲気がよくないときがあっても、野球の話をすれば会話が弾むんです」とMrs.ゴードンはいいます。
「たとえば二人のあいだにちょっとした緊張があったときはこんなふうにいいます。
『そういえばパドレスは最近どう?』
すると私たちは楽しい会話の世界に戻ることができ、二人のあいだにあった緊張感もいつのまにか和らぎます。
そして野球以外の話題にも自然と会話がひろがっていくのです。」
以上デンバー大学の研究についてのUSA TODAYの記事をご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
「言われてみれば当たり前」という感じもしますが、結婚前は他の条件に目が行きがちで「共通の趣味や楽しめることがある」ということは優先順位が低くなりがちかもしれません。
年収や家事など「結婚生活を維持する」の条件も大切ですが、
「結婚生活をより楽しみと幸福感に満ちたものにする」ためには
「共通の趣味や楽しめることがあるかどうか?」
を結婚相手に求める条件の上位に置いてみてはいかがでしょう?
共通の趣味や楽しめることがあるパートナーを見つける方法
婚活の方法は婚活パーティー、ネット婚活、結婚相談所などいろいろありますが、もっともコアな「共通の趣味・楽しみ」をもった相手を見つけやすいのは「ネット婚活」です。
たとえば利用者数が300万人を越えて日本最大級となっているpairs(ペアーズ)には「コミュニティ機能」というものがあり、「自分が好きなこと、興味があること」のコミュニティに自由に参加したり自分でコミュニティをつくったりできます。
「マラソン好き」「海外ドラマ好き」などのわりと大きめのカテゴリーから、「特定のバンド」「特定のサッカーチーム(野球チーム)」「特定のマンガや映画」などのコミュニティもあり、コアな趣味嗜好の合った相手をみつけることができます。
わたしも「ある本」のコミュニティを自分でつくったことがありますが、そこに参加してくれた人とマッチングすることができました。
このような、
「自分以外に〇〇を好きな人なんてそんなにいないだろうな」
と思えるようなことでも、それが好きな人をみつけることができるのがpais(ペアーズ)のようなコミュニティ機能をそなえたネット婚活の大きな魅力のひとつです。
※「コミュニティ機能」はpairs(ペアーズ)独自の機能ですが、他に似たようなシステムとしては同じくfacebook恋活・婚活アプリの「with」の「グループ機能」があります。
大きなカテゴリーであれば「婚活パーティー」や「イベント」「サークル」もあり
ネット婚活ほど「コアな趣味」ではなければ婚活パーティーやサークルに参加するという方法もあります。
東京や大阪など比較的大きな都市であれば出会いを目的とした社会人サークルなどを探すことができます。
婚活パーティーでも「アニメ・マンガ好き」や「日本酒好き」「旅行好き」など、ゆるめのカテゴリーであれば同じ趣味嗜好の相手と出会えるチャンスがあります。
>>「実はアニメ・マンガ好き」「日本酒好き」「旅行好き」など限定の婚活パーティーをみつける(YUCO.)
まとめ
今回ご紹介したゴードン夫妻のエピソードのように、「いっしょに楽しめる何か」があれば二人の関係がより幸福感に満ちたものになるだけではなく、関係が行き詰ったときにも修復がしやすくなるのは間違いありません。
幸せな結婚生活を長く続けていくためにも、結婚相手に求める条件のうち「二人でいっしょにできる趣味や楽しみがあること」の優先順位を高めてみることをおすすめします。